モルモットの体表腫瘤
- ryomavet
- 5月10日
- 読了時間: 1分
腫瘍というのはどんな動物にもできるものですが、
今回はモルモットの下腹部にできた腫瘤です。


直径4cm程の腫瘤でした。
モルモットなどのエキゾチックアニマルは麻酔の危険性が、
犬や猫よりもどうしても高くなります。
しかし、このまま大きくなれば、床に腫瘤を擦ったりして、
傷が付き、そこから感染・化膿などを起こすと、
この子のQOL(命・生活の質)が下がってしまいます。
犬や猫でもそうですが、手術をすることのメリット・デメリットを天秤にかけて、
手術をするか決めていきます。
この子の飼い主さんは手術を選択されました。


摘出した腫瘤と、術後の傷です。
かなり大きくとったので、傷を寄せるのにぎりぎりになりました。
摘出した腫瘤は検査の結果、「線維肉腫」とわかりました。
局所再発を起こしやすい腫瘍です。
引き続きの経過観察が必要となります。
当院では麻酔に不安をお持ちの飼い主様に対して、
局所麻酔や、麻酔はかけるけれども手術時よりも短時間の麻酔で処置を終えられる
半導体レーザーを使用した腫瘍治療をご提示しています。
色々な方法がありますので、ご興味がおありの方は是非一度ご相談ください。