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メキシコサラマンダーはその捕食様式から、

飼育環境によっては異物誤食を起こしやすい動物です。

特に中型から大型の底石などを敷いておくと事故が起こることがあります。

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この子はX線写真の通り、底石を複数誤食してしまい食欲が低下していました。

細かい砂だったり、少量の誤食だった場合には吐き戻したり、便と一緒に排出できたりしますが、このくらい入ってしまうと難しくなってきます。

治療は開腹手術による異物摘出となります。

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開腹して胃の中にある石を摘出しました。

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メキシコサラマンダーが食欲の低下などを見せたら、環境によっては異物誤食か関与している可能性がありますので、早めに病院までご相談ください。

フクロモモンガを飼育する際、ゲージの中に寝床として

ハンモックなどを使用することが多いかと思います。

その中にくるまって丸まって寝ている姿はかわいいものですが、

少し生地が古くなってきたりすると、糸がほつれたりすることがあります。

そのほつれた糸に指などが絡まってしまって、皮膚が傷ついたり、

絞扼(糸が絡まって絞まってしまうこと)などが起きると、

最悪指や尾が壊死して脱落してしまうようなこともあります。

今回ご紹介する子は、珍しいですが、陰嚢に絞扼を起こしてしまいました。

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陰嚢の基部で絞扼を起こしてしまい、陰嚢皮膚が壊死してしまっています。

このような事故が起きないように、

糸のほつれなどがないかよく確認するようにしましょう。

個人的には、鳥の巣箱のような、木でできた寝床があると、

出入りの際に爪も適度に使用し摩耗しますので、爪切りがいらない環境にもなるので

お勧めしています。


  • ryomavet
  • 9月16日

ヘビにはマウスなどを食事として与えることが多いです。

床はペットシーツで管理し、置き餌でマウスを与えた際などに、

ペットシーツにマウスのにおいが付着することや、

マウスの捕食の際に同時になど様々な状況がありますが、

ペットシーツを誤食してしまうことがあります。

ヘビの歯の形状やペットシーツの表面の細かい繊維などを考えると、

一度咥えてしまうと手の無いヘビには外すことは困難なのだと思います。

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わかりにくいですが、体の中ほどのところが少し膨らんでいます。

手術で胃を切開して、ペットシーツを摘出します。

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誤食を防止するためには、ピンセットでの給餌を徹底したり、

食事を別のゲージで行うなどが考えられます。

ペットシーツの誤食は、ほとんどの場合手術による摘出しか対応方法はありませんので、

ヘビに余計な負担をかけないためにも注意しましょう。

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