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ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全はこれから乾燥する時期に増えてくる症状です。

単純な原因としては、飼育環境の湿度が適切ではないことなどがあげられますが、

背景に食欲の低下や嘔吐・下痢などの体調不良があることも多いです。

このような場合に、環境湿度の調整をするだけでは問題解決にはなりません。

根本原因を見つけて治療する必要があります。

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湿度など環境要因によって引き起こされた脱皮不全は、

環境湿度の調整や脱皮促進剤の塗布などにより治療し、速やかに回復します。

体調不良が背景にある場合は、病気の状態によって治療に時間がかかることもあります。

最近は昔よりも飼育時の食事管理が出来るようになり、また、遺伝的に起こりやすいウサギが淘汰されてきたのか少し減少している気がしていますが、まだまだあります。

先天的な影響により初めに症状が出ることが多いのは切歯(前歯)です。

それに伴い、臼歯(奥歯)も過長してきます。

臼歯の異常は、先天的な要因とともに日頃の食事環境によるものが多いです。

代表的な臼歯の過長の例をお示しします。

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上の写真のように、下顎の臼歯は舌側に斜めにとがってきます。

上顎の臼歯を見るとわかると思いますが、頬側にとがっていってるだけではなく、

歯そのものが斜めになっているのがわかると思います。

本来は上下ほぼまっすぐ嚙み合います。

長年の不正な嚙み合わせによって歯自体が根元から曲がってしまうのです。

こうなると定期的に切削を繰り返すしかなくなってしまいます。

伸びてくると舌や頬に当たり、それが気になって食欲が落ちたり、

とがった歯によって粘膜が切れて、ひどい口内炎のような状態になることもあります。

不正咬合の予防には適切な食事環境を整えることが有効です。

牧草をよく食べるような環境にするとよいでしょう。

ウサギの不正咬合にお悩みの方はいつでも当院までご相談ください。

メキシコサラマンダーはその捕食様式から、

飼育環境によっては異物誤食を起こしやすい動物です。

特に中型から大型の底石などを敷いておくと事故が起こることがあります。

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この子はX線写真の通り、底石を複数誤食してしまい食欲が低下していました。

細かい砂だったり、少量の誤食だった場合には吐き戻したり、便と一緒に排出できたりしますが、このくらい入ってしまうと難しくなってきます。

治療は開腹手術による異物摘出となります。

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開腹して胃の中にある石を摘出しました。

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メキシコサラマンダーが食欲の低下などを見せたら、環境によっては異物誤食か関与している可能性がありますので、早めに病院までご相談ください。

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