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  • ryomavet
  • 11 時間前

リクガメより半水棲のカメで発生することが多いです。

ベランダから落ちたり、水槽から飛び出して落下した等により起こります。

背中側が割れると、すぐ下には肺がありますので、呼吸状態に影響が出ます。

お腹側が割れると、ひどいと腸管などが飛び出してしまうこともあります。


治療は、割れた甲羅を修復するために固定していきます。

場所や程度によって様々な方法がありますが、軽度であればパテでの固定で済みますし、

スクリューやワイヤー等を使用して固定することもあります。


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上の写真の子はスクリューとワイヤーで固定しました。

軽く鎮静麻酔をかけて処置を行います。

1ヶ月半~2ヶ月程度を目安に経過を見ていきます。


半水棲のカメは、色々なものを足掛かりに思ったよりも縦に動くことがありますので、

飼育環境を見直してみて、そのような危険がないか確認しましょう。


ニホンカナヘビなどの小型のトカゲを飼育している際に(小型に限りませんが)、

猫が同居していると、時に事故が起こります。

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猫がちょっかいを出していたら、カナヘビのお腹に爪が刺さって穴が開いてしまいました。

傷はお腹の中まで達し、腸が脱出してしまっています。

幸いにも腸管自体には傷がなく、中に戻して縫合することが出来ました。

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場合によっては命取りになることもありますので、

トカゲに限らずですが、小動物と猫の同居には気をつけましょう。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全はこれから乾燥する時期に増えてくる症状です。

単純な原因としては、飼育環境の湿度が適切ではないことなどがあげられますが、

背景に食欲の低下や嘔吐・下痢などの体調不良があることも多いです。

このような場合に、環境湿度の調整をするだけでは問題解決にはなりません。

根本原因を見つけて治療する必要があります。

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湿度など環境要因によって引き起こされた脱皮不全は、

環境湿度の調整や脱皮促進剤の塗布などにより治療し、速やかに回復します。

体調不良が背景にある場合は、病気の状態によって治療に時間がかかることもあります。

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