ゴールデンハムスターの子宮腫瘍
- ryomavet
- 5月9日
- 読了時間: 2分

お尻から出血をしているとのことで来院された、ゴールデンハムスターです。
レントゲン検査をしてみると、お腹の中の右半分が腫瘤病変によって占められてしまっています。
その他検査等によって、この腫瘤は子宮で、そこからの出血ということが判明しました。
この状態を改善するには手術しかありません。
しかし、出血も多く、貧血の状態にあることが予想されましたので、
犬や猫とは違って、輸血などが出来ないハムスターには
大きなリスクを伴う手術になることを飼い主さんにご説明しました。

摘出した組織がこちらです。
4×3cm程もありました。ここまで大きいのはあまり経験がありません。
腹水も貯留しており、子宮腫瘤の頭側は壊死をしており、腹膜炎の一歩手前という状態でした。
リスクの高い手術でしたが、何とか手術に耐えてくれて、
無事終了しました。良かったです。
今回は手術という方法を選択しましたが、
年齢や麻酔に対する強い不安をお持ちなどの理由で、
内科的に治療することもあります。
当院では、取りえる選択肢を出来るだけご提示し、
少しでも納得できる治療をご提供できるよう心がけています。
どんなことでもお気軽にご相談ください。