ツノガエルの異物誤食
- ryomavet
- 5月6日
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ツノガエルは非常に食欲旺盛な種で、視力も動体視力に頼る部分が大きいです。
そのため、目の前で動くものにとりあえず大きな口をあけて飛びつくというような獲物の取り方をします。
あまりにも大きすぎるものは吐き出すこともありますが、
あまり吐き出すことが多いと調子を崩します。
吐き出さずとも、大きすぎる餌によって体腔内が圧迫され、
場合によっては急死することもあります。
上の写真の子は、フロッグソイルという床材を使用した環境で飼育されていましたが、
上記のような食性のため、結構深くソイルに体が入っている状態で餌を与えようとすると、
顔の前のソイルも一緒に誤食してしまいます。
それ以外でも、ケージの近くで餌を与える準備などをしていると、
近くを通る人の手などに反応して大きく口をあけて飛び出した際に誤食する可能性があります。
そのような理由により、ソイルを誤食し、便秘の状態に陥り、
この子は2週間ほど食欲がないとのことで来院されました。
治療としては、継続的な温浴や緩下剤の投与などで排出を図りますが、
重度の場合には手術により摘出を行います。