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更新日:8月27日

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ハムスターの頬袋について


ハムスターには特別な頬袋があります。この頬袋は、餌を保存したり、隠したりするために使います。ハムスターが餌をたくさん詰め込んで、寝床に運ぶ姿は本当にかわいらしいですよね。


しかし、この頬袋が反転し、口の外に出てしまうことがあります。この状態を「頬袋脱」と呼びます。頬袋脱は、さまざまな原因によって引き起こされます。


頬袋脱の原因


頬袋脱の原因はいくつかあります。たとえば、ハムスターが餌を出そうとしたときに、反転して戻れなくなってしまうことがあります。この場合、単純な脱出であれば、軽い処置で元に戻すことができます。


しかし、腫れや炎症が起きた場合は、頬袋が腫れることがあります。さらに、腫瘍ができることもあります。このような場合は、より慎重な対応が必要です。


腫瘍の可能性


今回紹介するのは、腫瘍ができてしまったハムスターの例です。この腫瘍が頬袋脱を引き起こすことがあります。腫瘍ができると、頬袋の外に出やすくなるのです。この場合、基本的な対応として腫瘍の切除が必要です。


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治療方法


腫瘍を抱えた場合は、手術が必要です。この子もレーザーを使用して止血しながら腫瘍の摘出を行いました。手術の処置自体は、約15分ほどで終わります。


痛みや感染を防ぐため、術後のケアも重要です。ハムスターは小さな体ですから、術後の回復がスムーズに行えるよう、環境を整えてあげましょう。


ハムスターの頬袋脱でお困りの方は、ぜひ当院「りょうま動物病院」までご相談ください。

更新日:8月27日

カメの卵塞は多く認められますが、

今回の例は比較的まれな、膀胱内への卵墜例です。

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X線検査において、骨盤腔付近にやや過大な卵を認めました。

食欲の低下と持続的ないきみを稟告より聴取したので、卵塞と診断し治療を進めました。

場所から、総排泄孔経由での排出を試みましたが、

骨盤腔への入り込みが甘く、簡単に奥へ押し戻ってしまったため、開甲することになりました。開甲してみると、左右の卵管は背側に小さくまとまっています。

中にあるはずの卵がありません。中を探ってみると、膀胱内に卵がありました。

膀胱を切開して卵を適出すると、かなり長期間膀胱内にあったことを思わせる尿酸の付着具合でした。今回は同時に卵巣摘出も行い、閉甲しました。

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今回、膀胱内への卵墜でしたが、X線検査のみでは判別は難しく、超音波検査も併用していくことの必要性を再確認させられた例でした。

カメの卵塞にお悩みの方はいつでも当院までご相談ください。


更新日:8月27日


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マルメタピオカガエル(バジェットガエル)もツノガエル同様、旺盛な食欲を見せ、

目の前を動くものなら何でも飛びついて口にしてしまう可能性があります。

そのため、飼育環境によっては、底石などを誤食してしまうこともしばしば見受けられます。本例は、フィルターにつけてあったネットを誤食してしまいました。

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X線検査でも胃内が充満しているのがわかります。

この子は触診でも明らかに充満が触知できました。

カエルやメキシコサラマンダーなどは、胃内の異物に関しては

その材質や大きさにもよりますが、口から取り出すことが可能です。

この子の場合も全身麻酔下での口からの摘出を試みました。

ネットが比較的硬い材質であり、ネットの細かい網目の中に胃の内壁ががっちり食い込んでしまっていて、摘出には多量の出血も伴い広範囲に内壁に損傷を与えてしまいましたが、

開腹下で行うよりは負担の少ない形での摘出にできました。

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写真を見て頂くとわかると思いますが、この体に、このサイズのものを飲み込んでしまっていました。それは食べなくもなります。

こういう事故は、その性質をしっかり認識していれば起きる可能性を減らすことができます。爬虫類・両生類の病気は大部分が飼育環境不備によるものといっても過言ではないでしょう。その動物の生態を正しく理解した上で飼育をしましょう。

カエルの異物誤食でお困りの方はいつでも当院までご相談ください


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