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カメの膀胱内への卵墜

  • ryomavet
  • 6月17日
  • 読了時間: 1分

更新日:8月27日

カメの卵塞は多く認められますが、

今回の例は比較的まれな、膀胱内への卵墜例です。

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X線検査において、骨盤腔付近にやや過大な卵を認めました。

食欲の低下と持続的ないきみを稟告より聴取したので、卵塞と診断し治療を進めました。

場所から、総排泄孔経由での排出を試みましたが、

骨盤腔への入り込みが甘く、簡単に奥へ押し戻ってしまったため、開甲することになりました。開甲してみると、左右の卵管は背側に小さくまとまっています。

中にあるはずの卵がありません。中を探ってみると、膀胱内に卵がありました。

膀胱を切開して卵を適出すると、かなり長期間膀胱内にあったことを思わせる尿酸の付着具合でした。今回は同時に卵巣摘出も行い、閉甲しました。

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今回、膀胱内への卵墜でしたが、X線検査のみでは判別は難しく、超音波検査も併用していくことの必要性を再確認させられた例でした。

カメの卵塞にお悩みの方はいつでも当院までご相談ください。


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