ハリネズミの腫瘍とその治療法

ハリネズミの健康管理

ハリネズミにも様々な腫瘍が発生します。これらの腫瘍は、時に見えない場所にできることがあります。特にお腹の中にできる腫瘍は、外からはわかりにくいことが多いです。定期的な健康診断が重要です。

今回の子はお腹が膨らんでいることを主訴に来院されました。診察の結果、腫瘍が確認されました。サイズも５㎝以上ありそうです。この大きな腫瘍があるせいでお腹が苦しくて食欲がなくなっていました。

手術の必要性

腫瘍が大きくなると、ハリネズミの健康に深刻な影響を及ぼします。食欲がなくなることは、体力を奪う原因となります。そのため、手術での摘出が必要です。飼い主様と相談の上、腫瘍を取り除くための手術を行いました。

とても大きな腫瘍で摘出に少し時間がかかりましたが、何とか頑張ってくれました。

定期的な健康診断の重要性

このようなお腹の中にできる腫瘍は、外からわかるようになるまで気づくのが遅れることが多いです。しかし、定期的に超音波検査を行うことで早期に発見できるかもしれません。健康診断として検査をすることも有用です。

超音波検査の利点

超音波検査は、非侵襲的で安全な方法です。この検査を通じて、腫瘍の有無を確認できます。特に、ハリネズミのように小さな動物の場合、早期発見が治療の成功率を高めます。

食事と生活環境の見直し

腫瘍の予防には、食事や生活環境の見直しも重要です。栄養バランスの取れた食事を提供し、ストレスの少ない環境を整えることが大切です。

まとめ

ハリネズミの腫瘍は、早期発見が鍵です。定期的な健康診断や超音波検査を行い、異常がないか確認しましょう。腫瘍が見つかった場合は、迅速に手術を行うことが重要です。健康なハリネズミを育てるために、日々のケアを怠らないようにしましょう。

口の中に・・・？

口の中に何か挟まってしまっているようだとのことで来院した子がいました。

診ると確かにしきりに口の中を気にしていて、

よだれがたくさん出ています。ではではと口の中を診てみると・・・

上顎の臼歯の間にしっかりと木の枝が挟まっていました

これがかなりしっかりと食い込んでしまって、すぐには取れず、なかなかじっと口を開けさせてもくれないので、麻酔をかけて取ることになりました。

無事に取れましたが、歯肉に傷があり出血があったので、少し抗生剤を飲んでもらいました。木の枝等かじることは比較的あることかと思いますが、こんなことにならないように気をつけてあげてください。

カメのペニス脱

カメのオスは成熟すると比較的よくペニスを出すことがあります。

交尾時はもちろん、通常の排泄時などにも出ます。

その際に、同居カメに噛まれたり、ペニスを出しているときに何かに驚いて尾を閉まってしまった時などに、ペニスの後引筋を痛めて戻せなくなったりします。

見つけてすぐに戻す処置をおこなえば、戻ることもありますが、すぐに再発することも多く、総排泄孔に巾着縫合をして脱出をしばらく止める必要があることもあります。

 ペニス自体に傷がひどくついてしまったり、壊死などを起こしてしまっている場合には、

 ペニスの切除を行うこともあります。

 カメのペニスは排尿には関係ありませんので、繁殖などを考えている状態でなければ、

 切除を行うことが多いです。