- ryomavet
- 10月25日
更新日:11月15日
ウサギの食事管理の重要性
最近は昔よりも飼育時の食事管理ができるようになりました。遺伝的に起こりやすいウサギが淘汰されてきたのか、少し減少している気がします。しかし、まだまだ問題は残っています。
先天的な影響により、初めに症状が発見されることが多いのは切歯(前歯)です。それに伴い、臼歯(奥歯)の過長も症状を現してきます。臼歯の異常は、先天的な要因とともに日頃の食事環境によるものが多いです。
臼歯の過長の例
代表的な臼歯の過長の例をお示しします。

上の写真のように、下顎の臼歯は舌側に斜めにとがってきます。上顎の臼歯を見ると、頬側にとがっているだけではなく、歯そのものが斜めになっているのがわかります。本来は上下ほぼまっすぐ噛み合います。しかし、長年の不正な噛み合わせによって、歯自体が根元から曲がってしまうのです。
不正咬合の影響
こうなると、定期的に切削を繰り返すしかなくなります。伸びてくると舌や頬に当たり、それが気になって食欲が落ちたりします。また、とがった歯によって粘膜が切れて、ひどい口内炎のような状態になることもあります。
不正咬合の予防法
不正咬合の予防には、適切な食事環境を整えることが有効です。ウサギが牧草をよく食べるような環境にすると良いでしょう。牧草は、ウサギの歯の健康を保つために重要な役割を果たします。
牧草の選び方
牧草にはいくつかの種類があります。例えば、チモシーやオーツヘイなどが一般的です。これらは繊維質が豊富で、ウサギの歯を自然に削る効果があります。選ぶ際は、新鮮で香りの良いものを選ぶようにしましょう。
食事のバランス
ウサギの食事は、牧草だけでなく、野菜やペレットも含めることが大切です。野菜はビタミンやミネラルを補給する役割があります。ペレットは栄養バランスを考慮して選ぶと良いでしょう。
まとめ
ウサギの不正咬合にお悩みの方は、いつでも当院までご相談ください。適切な食事環境を整えることで、ウサギの健康を守ることができます。ウサギの健康を維持するためには、日々の食事管理が欠かせません。





