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更新日:11月15日

ウサギの食事管理の重要性


最近は昔よりも飼育時の食事管理ができるようになりました。遺伝的に起こりやすいウサギが淘汰されてきたのか、少し減少している気がします。しかし、まだまだ問題は残っています。


先天的な影響により、初めに症状が発見されることが多いのは切歯(前歯)です。それに伴い、臼歯(奥歯)の過長も症状を現してきます。臼歯の異常は、先天的な要因とともに日頃の食事環境によるものが多いです。


臼歯の過長の例


代表的な臼歯の過長の例をお示しします。

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上の写真のように、下顎の臼歯は舌側に斜めにとがってきます。上顎の臼歯を見ると、頬側にとがっているだけではなく、歯そのものが斜めになっているのがわかります。本来は上下ほぼまっすぐ噛み合います。しかし、長年の不正な噛み合わせによって、歯自体が根元から曲がってしまうのです。


不正咬合の影響


こうなると、定期的に切削を繰り返すしかなくなります。伸びてくると舌や頬に当たり、それが気になって食欲が落ちたりします。また、とがった歯によって粘膜が切れて、ひどい口内炎のような状態になることもあります。


不正咬合の予防法


不正咬合の予防には、適切な食事環境を整えることが有効です。ウサギが牧草をよく食べるような環境にすると良いでしょう。牧草は、ウサギの歯の健康を保つために重要な役割を果たします。


牧草の選び方


牧草にはいくつかの種類があります。例えば、チモシーやオーツヘイなどが一般的です。これらは繊維質が豊富で、ウサギの歯を自然に削る効果があります。選ぶ際は、新鮮で香りの良いものを選ぶようにしましょう。


食事のバランス


ウサギの食事は、牧草だけでなく、野菜やペレットも含めることが大切です。野菜はビタミンやミネラルを補給する役割があります。ペレットは栄養バランスを考慮して選ぶと良いでしょう。


まとめ


ウサギの不正咬合にお悩みの方は、いつでも当院までご相談ください。適切な食事環境を整えることで、ウサギの健康を守ることができます。ウサギの健康を維持するためには、日々の食事管理が欠かせません。

メキシコサラマンダーはその捕食様式から、

飼育環境によっては異物誤食を起こしやすい動物です。

特に中型から大型の底石などを敷いておくと事故が起こることがあります。

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この子はX線写真の通り、底石を複数誤食してしまい食欲が低下していました。

細かい砂だったり、少量の誤食だった場合には吐き戻したり、便と一緒に排出できたりしますが、このくらい入ってしまうと難しくなってきます。

治療は開腹手術による異物摘出となります。

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開腹して胃の中にある石を摘出しました。

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メキシコサラマンダーが食欲の低下などを見せたら、環境によっては異物誤食か関与している可能性がありますので、早めに病院までご相談ください。

フクロモモンガを飼育する際、ゲージの中に寝床として

ハンモックなどを使用することが多いかと思います。

その中にくるまって丸まって寝ている姿はかわいいものですが、

少し生地が古くなってきたりすると、糸がほつれたりすることがあります。

そのほつれた糸に指などが絡まってしまって、皮膚が傷ついたり、

絞扼(糸が絡まって絞まってしまうこと)などが起きると、

最悪指や尾が壊死して脱落してしまうようなこともあります。

今回ご紹介する子は、珍しいですが、陰嚢に絞扼を起こしてしまいました。

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陰嚢の基部で絞扼を起こしてしまい、陰嚢皮膚が壊死してしまっています。

このような事故が起きないように、

糸のほつれなどがないかよく確認するようにしましょう。

個人的には、鳥の巣箱のような、木でできた寝床があると、

出入りの際に爪も適度に使用し摩耗しますので、爪切りがいらない環境にもなるので

お勧めしています。


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