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  • ryomavet
  • 2025年5月13日

更新日:2025年12月15日

カメのお尻から何か出ているという主訴は比較的遭遇します。

総排泄腔脱、直腸脱、卵管脱、ペニス脱などがよく認められます。

本例は、X線検査・超音波検査にてお腹に卵・卵胞がたくさんあるのがわかりました。

状況から考えて卵管脱である可能性が高そうです。

残念ながらかなり脱出していて、卵管自体にもかなり傷と出血が認められ、

また、おなかの中にもまだまだ卵があることから開腹手術が必要となります。

飼い主様に了解を得、手術に踏み切りました。

腹甲を切って開けていきます。


腹膜をあけると、腹腔内に卵が脱出し、腹膜炎の一歩手前でした。

どうやら、卵管に卵が癒着してしまいその卵管が脱出した際に卵管が破れ、

腹腔内に内容物が漏れてしまったようです。

レントゲン検査で確認できた卵は一部で、その他にもたくさんありました。

全てを摘出し、腹腔内を洗浄し閉腹です。

摘出した内容物です。

術後はしばらく水には入れませんが、うまく器から水を飲んだりしだして経過良好。

1週間後には水中での生活が出来るようになり、元気にご飯を食べだしました。

甲羅は2~3カ月で治って行くと思います。


カメのお尻から何か脱出しているのを見つけた時は、

脱出しているものや脱出した状況によっては様子を見ると命に係わることもありますので、

早めに病院にご相談ください。


  • ryomavet
  • 2025年5月10日

腫瘍というのはどんな動物にもできるものですが、

今回はモルモットの下腹部にできた腫瘤です。

直径4cm程の腫瘤でした。

モルモットなどのエキゾチックアニマルは麻酔の危険性が、

犬や猫よりもどうしても高くなります。

しかし、このまま大きくなれば、床に腫瘤を擦ったりして、

傷が付き、そこから感染・化膿などを起こすと、

この子のQOL(命・生活の質)が下がってしまいます。

犬や猫でもそうですが、手術をすることのメリット・デメリットを天秤にかけて、

手術をするか決めていきます。

この子の飼い主さんは手術を選択されました。



摘出した腫瘤と、術後の傷です。

かなり大きくとったので、傷を寄せるのにぎりぎりになりました。

摘出した腫瘤は検査の結果、「線維肉腫」とわかりました。

局所再発を起こしやすい腫瘍です。

引き続きの経過観察が必要となります。


当院では麻酔に不安をお持ちの飼い主様に対して、

局所麻酔や、麻酔はかけるけれども手術時よりも短時間の麻酔で処置を終えられる

半導体レーザーを使用した腫瘍治療をご提示しています。

色々な方法がありますので、ご興味がおありの方は是非一度ご相談ください。





お尻から出血をしているとのことで来院された、ゴールデンハムスターです。

 

レントゲン検査をしてみると、お腹の中の右半分が腫瘤病変によって占められてしまっています。

 

その他検査等によって、この腫瘤は子宮で、そこからの出血ということが判明しました。

 

この状態を改善するには手術しかありません。

 

しかし、出血も多く、貧血の状態にあることが予想されましたので、

 

犬や猫とは違って、輸血などが出来ないハムスターには

 

大きなリスクを伴う手術になることを飼い主さんにご説明しました。


摘出した組織がこちらです。

 

4×3cm程もありました。ここまで大きいのはあまり経験がありません。

 

腹水も貯留しており、子宮腫瘤の頭側は壊死をしており、腹膜炎の一歩手前という状態でした。

 

リスクの高い手術でしたが、何とか手術に耐えてくれて、

 

無事終了しました。良かったです。


今回は手術という方法を選択しましたが、


年齢や麻酔に対する強い不安をお持ちなどの理由で、


内科的に治療することもあります。


当院では、取りえる選択肢を出来るだけご提示し、


少しでも納得できる治療をご提供できるよう心がけています。


どんなことでもお気軽にご相談ください。

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