top of page

ree

お尻から出血をしているとのことで来院された、ゴールデンハムスターです。

 

レントゲン検査をしてみると、お腹の中の右半分が腫瘤病変によって占められてしまっています。

 

その他検査等によって、この腫瘤は子宮で、そこからの出血ということが判明しました。

 

この状態を改善するには手術しかありません。

 

しかし、出血も多く、貧血の状態にあることが予想されましたので、

 

犬や猫とは違って、輸血などが出来ないハムスターには

 

大きなリスクを伴う手術になることを飼い主さんにご説明しました。


ree

摘出した組織がこちらです。

 

4×3cm程もありました。ここまで大きいのはあまり経験がありません。

 

腹水も貯留しており、子宮腫瘤の頭側は壊死をしており、腹膜炎の一歩手前という状態でした。

 

リスクの高い手術でしたが、何とか手術に耐えてくれて、

 

無事終了しました。良かったです。


今回は手術という方法を選択しましたが、


年齢や麻酔に対する強い不安をお持ちなどの理由で、


内科的に治療することもあります。


当院では、取りえる選択肢を出来るだけご提示し、


少しでも納得できる治療をご提供できるよう心がけています。


どんなことでもお気軽にご相談ください。


ree

ツノガエルは非常に食欲旺盛な種で、視力も動体視力に頼る部分が大きいです。

そのため、目の前で動くものにとりあえず大きな口をあけて飛びつくというような獲物の取り方をします。

あまりにも大きすぎるものは吐き出すこともありますが、

あまり吐き出すことが多いと調子を崩します。

吐き出さずとも、大きすぎる餌によって体腔内が圧迫され、

場合によっては急死することもあります。

上の写真の子は、フロッグソイルという床材を使用した環境で飼育されていましたが、

上記のような食性のため、結構深くソイルに体が入っている状態で餌を与えようとすると、

顔の前のソイルも一緒に誤食してしまいます。

それ以外でも、ケージの近くで餌を与える準備などをしていると、

近くを通る人の手などに反応して大きく口をあけて飛び出した際に誤食する可能性があります。

そのような理由により、ソイルを誤食し、便秘の状態に陥り、

この子は2週間ほど食欲がないとのことで来院されました。

治療としては、継続的な温浴や緩下剤の投与などで排出を図りますが、

重度の場合には手術により摘出を行います。


ree

上のレントゲン写真にて、白く丸く映っているのが結石です。

この子もそうでしたが、膀胱内に結石があるだけでは症状が特に認められないことがあります。

犬や猫などのように血尿や頻尿などの症状を表すことが少ないため、

発見が遅れがちです。

この子は、飼い主さんがお腹に触れる硬いものの存在に気付いたために検査をして発見できました。

手術により摘出を行いました。

手術は犬猫同様に行います。


bottom of page