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  • ryomavet
  • 5月4日

最近、ハリネズミとともに人気があり、当院での診察も多い動物といえばデグーです。

ゴールデンハムスターと同程度~やや大きいサイズで、比較的よく慣れます。

(ハムスターほどではありません。個体差はありますが。。。)

この子たちもげっ歯類のご多分に漏れず、不正咬合が発生します。

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この写真の子も不正咬合を起こしています。

特に下顎臼歯の過長がひどく、下顎骨にも波及しています。

下顎に出っ張ったところがあるのがわかると思います。

ひどくなるとこの部分に膿瘍が出来ることもあります。


麻酔下で開口してみると、臼歯がかなり傾いているところがありました。

デグーで比較的よく認める状態です。

うさぎなどではここまでの傾きはそう見ません。

いずれにしても、定期的な切削が必要です。

内部の過長の程度はそれほどひどくなくても、根尖部の痛みで食欲が落ちることもあります。投薬や食事をアシストすることで支えていきます。


デグーのことで気になることがありましたら当院までご相談ください。

更新日:8月27日



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幹細胞培養上清液(じょうせいえき)とは、再生医療の際に、幹細胞を培養増殖するために利用した溶液の上澄みのことです。

培養液中の幹細胞は、成長因子といわれる体の成長や細胞の増殖にポジティブな影響を与える物質を大量に放出します。

この成長因子を投与してあげることで、組織の修復や再生を助けてあげるものが、幹細胞培養上清液療法です。

まだまだこれからの治療ですが、椎間板ヘルニア・角膜潰瘍・慢性腸症・慢性肝障害・慢性腎障害など様々な疾患で従来の治療に反応が乏しい際に効果を出してくれることがあります。

症状によって皮下注射や点眼によって治療ができます。


幹細胞を静脈内に投与するいわゆる再生治療の方がしっかりと反応が出る可能性がありますが、症例によっては遜色ない結果を出してくれることも期待されます。

投与頻度は多くなりますが、一回の費用が低く抑えられますので、

何か他にできることはないか、とりあえず試してみたいという思いに応えやすくなったと感じています。

これらの病気でなかなかよくならない、投薬や点眼が大変で管理が難しいなどの方はぜひ一度ご相談ください。


ヒョウモントカゲモドキは比較的よくヘミペニス脱を引き起こします。

両側に起きることもありますが、片側のみの場合も多く認められます。

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写真の子は左のヘミペニス脱を引き起こしています。

脱出から時間がたっており、元の位置への整復が困難だったため、

繁殖を考えているオスでしたが、片方あれば繁殖は可能なため切除を行いました。

ヘミペニスは自然に出し入れができるものですが、戻る気配がない場合にはできるだけ早めに処置が必要です。

経験的には少ないですが、早く処置ができる場合には切除をしなくて済む場合もあります。

ヘミペニスの切除は鎮静麻酔下で行います。

麻酔を使ってウトウトしたら、ヘミペニスの根元をレーザーもしくは電気メスで止血しながら切除します。

午前中にお預かりして、夕方までの処置となります。


ヒョウモントカゲモドキのヘミペニスの異常に気付かれた方はいつでもご相談ください。

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