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犬のがんに対する血液検査

  • ryomavet
  • 4月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月30日

新しい犬のがん検診のお知らせです!


これまで日本には、臨床的にエビデンスのある犬で使用可能ながんマーカーがありませんでした。このNU Q Vet Cancer Testは英国や米国、欧州、アジア圏で広く測定され始めている血中がんマーカー検査です。血液中のヌクレオソーム(DNAが巻き付いたヒストンタンパク)の量を測定します。腫瘍(がん)に罹患するとがん細胞に由来するヌクレオソームが増えてきます。


犬のがんに対する血液検査の仕組み​:ヌクレオソーム濃度測定

DNAはヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付く形で存在し、この1単位をヌクレオソームと呼びます。

①染色体 ②ヌクレオソーム ③DNA鎖



がんが存在する場合、がん細胞由来のヌクレオソームが血中に放出されます。
がんが存在する場合、がん細胞由来のヌクレオソームが血中に放出されます。

血中ヌクレオソームは、特異的な抗体を用いることで検出できます。
血中ヌクレオソームは、特異的な抗体を用いることで検出できます。

Nu.Q® Vet Cancer Testは、血中ヌクレオソーム濃度を定量的に測定します。
Nu.Q® Vet Cancer Testは、血中ヌクレオソーム濃度を定量的に測定します。

検査は2mLの採血のみで実施できます。
検査は2mLの採血のみで実施できます。

スクリーニング検査の意義


がんは健康な細胞から始まり、やがて全身への転移に至ります。がんの初期だと知ることはショッキングな出来事ですが、Nu.Q® Vet Cancer Testによるスクリーニングでより早期に見つかることで、確かな情報に基づく獣医師とご家族さまの対話が可能になります。
がんは健康な細胞から始まり、やがて全身への転移に至ります。がんの初期だと知ることはショッキングな出来事ですが、Nu.Q® Vet Cancer Testによるスクリーニングでより早期に見つかることで、確かな情報に基づく獣医師とご家族さまの対話が可能になります。

*引用:富士フィルム『犬のがんに対する血液検査』

検査対象

・見た目上健康な、7歳以上のすべての犬

・見た目上健康な、がんを発症するリスクが高い4歳以上の中・大型犬

 (ゴールデンレトリバー・フレンチブルドッグ・ビーグル・ラブラドールレトリーバ

  ー・バーニーズマウンテンドッグ・フラットコーテッドレトリーバー・ミニチュ

  アシュナウザー・ウェルシュコーギー・シベリアンハスキー)


評価される7つの腫瘍(がん)

リンパ腫 ・血管肉腫 ・組織球性肉腫 ・肥満細胞腫 

 口腔内悪性黒色腫(メラノーマ) ・軟部組織肉腫 ・骨肉腫

 特に全身性がん(リンパ腫、血管肉腫、組織球性肉腫)で高い検出率(感度76%)が得られ 

 ており、さらに良い点は上記のがんが体にないときに検査でしっかりないと判定でき

 ること(特異度97%)です。

検査方法

・4時間の絶食を行い、2mlの採血をするのみです。

 検査の関係上、当院では月・木・金曜日の全日、火・土曜日の午前中に検査可能です。


ご興味がございましたらいつでも当院までご相談ください。

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