消化管内寄生虫 of りょうま動物病院

消化管内寄生虫

カメでは糞便中に多数の線虫が排泄されることが多い。また糞便検査では線虫の幼虫や虫卵、繊毛虫や鞭毛虫といった原虫類がしばしば認められる。これらの病原性については不明な点も多いが、多数の寄生や宿主の衰弱に伴い栄養障害、腸炎、腸閉塞から腸穿孔といった明らかな障害を認めることもある。これらの正確な情報の整理は専門家に任せるとして、ここでは臨床的な対処法を述べる。
線虫類:蟯虫と回虫が一般的である。共生関係にあるわけではなく、潜在的に病原性と考えられるため駆除するのが望ましい。駆虫薬を投与する。
原虫類:繊毛虫には病原性の強いと考えられるバランチジウムや陸棲ガメの消化を助けている(共生関係)と考えられるニクトテルス等があり評価は困難。
鞭毛虫は潜在的に病原性(非共生関係)と考えられる。
いずれの場合も陸棲ガメではその駆除にあたって、過度に抗原虫薬を投与することは正常なミクロフローラを崩壊させる危険があるため、臨床症状と照らし合わせ慎重に評価すべきである。


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