消化管内異物 of りょうま動物病院

消化管内異物

原因
水棲ガメ、陸棲ガメを問わずカメの中には、飼育環境内の食物以外の物を口にする悪癖を持つものが少なくない。床材に使用されている砂利、小石、人工芝等がよく食べられるが、これらは少量であれば糞便中に排泄されるものの、多量に摂取したり、カメの代謝が落ちている場合、猫の砂等濡れると固まるようなものを摂取した場合に排泄されず停滞から閉塞することがある。

症状
閉塞を伴わない少量の無毒性異物では多くの場合無症状であることが多い。
完全な閉塞や長期にわたる停滞があると、次第に食欲不振から食欲廃絶、不活発となり衰弱していく。嘔吐がみられることもある。

診断
飼育環境を中心とした稟告やときに鼠蹊部での触診、レントゲン検査等が診断の助けとなる。
消化管造影や試験的開腹が必要な時もある。

治療
明らかに閉塞のない場合は水和の維持(全身的な輸液、強制給餌)、高めの温度管理、消化管運動刺激薬等により消化管の正常な運動を維持し排泄されるか確認する。
閉塞が疑われる場合は、消化管の致死的なダメージを回避するために開腹による摘出が推奨される。

予防
悪癖のあるカメのケージ、タンク内には異物となりえるものを一切置くべきではない。

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