不正咬合 of りょうま動物病院

不正咬合

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うさぎの歯は、人や犬や猫と違い、伸び続けるというのが特徴です。
<切歯の不正咬合>
 うさぎには、上あごに4本、下あごに2本の切歯があり、互いに噛み合っています。切歯は、1年間に10~12cmも伸びていきますが、毎日の食餌などの噛む動作によってこすられ、一定の長さに保たれています。

【原因】
 切歯の噛み合わせがうまくいかないと、歯が磨耗されにくくなり、思わぬ方向へ伸びていってしまいます。これを過長歯といいます。噛み合わせが悪くなる原因としては、まず遺伝的なことが考えられます。生まれつき上あごが短く、上下の切歯が著しく噛み合わない、などがあげられます。また、ケージをずっと噛んでいたり、上下どちらかの歯が擦り減り過ぎたり、歯が折れてしまって噛み合わせが悪くなったりすることもあります。さらに、食餌に牧草などの繊維分が足りなくて噛み合わせが悪くなり、過長歯になってしまう場合もあります。

【症状】
 上下の切歯が噛み合わせが、うまくできないために、下の切歯が上の切歯の外側に飛び出してきます。ひどい場合には、下の切歯が伸びてカーブして唇や頬につきささったりすることもあります。症状が進行すると、よだれが出たり食事の量が減っていきます。

【治療】
 伸び過ぎてしまった切歯を切断します。食餌などを改善し、伸び過ぎるのを止められる場合もありますが、遺伝的な原因で伸び過ぎている場合には1カ月に1度、定期的に歯を切断し、切歯の伸び過ぎを防ぎます。

<臼歯の不正咬合>
 うさぎの場合、切歯と同じように臼歯も一生成長し続けます。また臼歯も、切歯と同様に遺伝的な要因や食餌の内容、外傷などによって噛み合わせが悪くなると、上あごの臼歯が外側に、下あごの臼歯が内側に伸びて、噛み合わせがうまくできなくなります。そして、伸び過ぎた臼歯が、頬や舌などにあたり、傷を作ってしまいます。

【治療・予防】
 臼歯の場合は、口の奥のほうにあるので、鎮静剤や麻酔をし、状況に応じて切ったり削ったりします。食餌には食物繊維の多いものを選ぶと同時に、2~3カ月に1回は検診をし、伸びている場合には処置を行います。臼歯の不正咬を予防するには、食餌に牧草やワラなど繊維の多いものを与えるように心がけましょう。

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