リンパ腫 of りょうま動物病院

リンパ腫

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【発生状況】
 犬の全腫瘍中7から24%を占める腫瘍で、年間発生率は10万頭当たり13~24頭とされていま 
 す。6~9歳での発生が最も多いですが、6ヶ月~15歳の間で発生が認められます。好発犬種と 
 して、ボクサー・セントバーナード・ブルドック・コッカー・スパニエル・ゴールデンレトリバーなどが
 あります。多中心型・消化器型・縦隔型・皮膚型など様々なタイプがありますが、犬では多中心
 型が約80%を占めます。

【症状】
 発生する場所、病期の進行具合にもより様々です。食欲低下、下痢、嘔吐、体表リンパ節の腫
 大、肝臓・脾臓腫大、腹水、呼吸困難などを引き起こします。

【診断】
 多中心型であれば、触知できる体表の腫大したリンパ節の細胞診を行い、腫瘍と炎症・過形成 
 を鑑別します。縦隔型の呼吸困難や胸水、消化器型の下痢、嘔吐、腹水など、その症状だけで
 はリンパ腫をすぐには疑えない症状もあるため、血液検査やレントゲン検査、超音波検査などの
 検査を行い、肝臓・脾臓の腫大や胸腔内・腹腔内の腫瘤を探します。胸水・腹水などが認められ
 れば、採取し検査を行います。

【治療】
 リンパ腫の場合、第一選択の治療法として、通常は抗がん剤による化学療法を選択しますが、
 消化器型、皮膚型などの場合には、外科療法を第一選択とすることもあります。
 化学療法には様々な方法があり、方法によって予測できる効果、副作用等が異なるため、オー
 ナーとよく相談の上、まずペットのQOL(生活の質)を上げることを念頭に治療していきます。

【予後】
 現時点において予想される予後のデータとして
   選択する治療法          生存期間
    無治療               1~2ヶ月
   プレドニゾロン単独投与      2~3ヶ月
   多剤併用化学療法         12~16ヶ月  となっています。

 多剤併用化学療法を行った場合の2年生存率は20~30%といわれています。
 ただ、これはあくまでもデータとして参考にする値に過ぎません。実際はこのようなデータを覆す 
 つもりで治療していきます。



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