股関節形成不全 of りょうま動物病院

股関節形成不全

股関節形成不全.png

関節を支持する組織がゆるいことで関節が動揺し、関節内の軟骨に衝撃が加わり、それを繰り返すことで関節の正常な形成が阻害され、丸くなっているはずの大腿骨頭の先が扁平になってしまったり、受け皿である骨盤のくぼみが浅くなったり、いびつになったりしてしまって、痛みが出るような状況になってしまう病気です。
遺伝的素因の関与も大きく、大型犬に多く発生します。
関節内の軟骨への衝撃の加わり具合によって症状が出ますので、骨や靭帯、周囲の筋肉などの成長のバランスが崩れ、関節のゆるみが発生しやすい、成長期の過度の運動が原因となることも多いです。

【症状】

片方の関節だけに起こる場合もありますが、両方の関節に起こるほうが一般的です。生後6カ月くらいから症状が現れてきます。腰を揺らしながら歩いたり、走る時に両足を揃えて走ったりします。
歩き方が「いつもの様子と違う」「ほかの犬と違う」と感じたら、よく観察するようにしてください。病院ではX線検査を始めとして触診などの診察をします。触って痛がる場合は、軽く麻酔をかけてX線検査をします。

【治療】

治療は、形成不全の状態により変わります。軽度の形成不全の場合は、運動をさせずに安静にして、まず体重を落とすようにします。進行が進んだ場合は、運動と体重を制限したうえに、鎮痛剤や抗炎症剤などを使って内科的に治療を行います。
病状が重く、内科的治療で効果がみられなかった場合は手術を行います。
さらに、病状が深刻な場合は、大腿骨骨頭を切り取って関節を整復する手術をします。
人工関節に取り替える手術も非常に効果的ですが、人工関節が高価なこともあり、欧米に比べ日本では普及が遅れています。

ページトップへ