エキゾチックペット診療について of りょうま動物病院


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エキゾチックペットとは?

主に犬や猫以外のペットのことを指します

最近では、犬や猫以外にも、ウサギやハムスター、フェレット、モルモット、カメ、トカゲ、カエル、ヘビ、リス、ハリネズミ、チンチラなどの動物をペットとして飼育している方も増えてきました。犬や猫に比べると、情報が少なく、治療も確立されたものがあまりない状態ですが、当院ではできうる限りの治療を提供できるように日々努力しております。

正しい飼育のために

本来の生態をよく知ることが重要です

来院するエキゾチックペットの病気の原因には、不適切な方法による飼育に基づくものが多くを占めます。その動物本来の生態をよく理解して、より自然に近い形での飼育を行うことで未然に防げる病気が多いのです。飼育を開始する前によくその動物のことを理解する努力をしましょう。

治療例

デグーの不正咬合

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デグーも不正咬合が多く認められます。本例は両下顎の臼歯に過長が認められ、舌の動きに制限が出て、採食に影響が出ていました。麻酔下で切削を行い症状が軽快しました。

ハリネズミの子宮腫瘍

ハリネズミに血尿などの症状が出た場合、子宮の腫瘍を考慮しなければなりません。1歳未満でも発生が認められますので、積極的に検査をすることが必要です。
CIMG0045.JPG外からわかるほど拡大した子宮腫瘍
IMG_0625.JPG別症例の子宮体部が重度に拡大した子宮腫瘍

マルメタピオカガエルの異物誤食

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多くのカエルは食欲が旺盛で、目の前の動くものに飛びついて食べるというような食べ方をします。ほとんど反射的にそのような行動をとりますので、時には餌以外のものでも飲み込んでしまうことがあります。
本例は、フィルターにつけてあったネットを誤食してしまった例です。今回は胃内の異物を経口で摘出でき、開腹手術は免れました。
カエルでは異物の材質や大きさにもよりますが、経口での摘出が可能です。

ヒョウモントカゲモドキの皮下膿瘍

IMG_0342.JPG左右の眼の尾側に膿瘍による腫脹を認める
ヒョウモントカゲモドキは比較的皮下膿瘍の発生が多く認められます。場所も様々ですが、頭部に認められることが多いです。本例も頭部、両眼の尾側に腫脹が認められました。治療は内服薬による効果は限定的なため、ほとんどは全身麻酔下での切開・排膿となります。
IMG_0347.JPG摘出した膿

クシトゲオイグアナの膀胱結石

CIMG0451.JPGX線検査にて膀胱内に結石を確認
イグアナなど膀胱を持つトカゲでは膀胱内に結石が認められることがあります。多くは特に症状を認めず、よほど大きくなるか骨盤などに詰まって排尿・排便困難などを引き起こして初めて発見されることも多いです。治療は手術による摘出となります。術後は水分摂取を増やしたり、カルシウムの給与量を調節するなどが再発予防には必要ですが、犬猫ほど詳しい解明は進んでいません。
CIMG0437.JPG摘出した結石

メキシコサラマンダーの腹水貯留

松田ウーパー (2).JPG大量に貯留した腹水
メキシコサラマンダーは様々な原因により腹水貯留を認めることがあります。原因がわからないことも多く、対症療法として腹水の除去を行う内に貯留がなくなることもあります。本例は、体腔内に腫瘤が認められ、それに伴う腹水貯留が疑われました。
松田ウーパー (5).JPG腹水除去後
お腹に出っ張って見えるのが体腔内の腫瘤です。根本的にはこの腫瘤の摘出が望まれます。

カメのペニス脱

CIMG0234.JPG脱出したペニス
カメは様々な原因により、脱出したペニスが戻せなくなるペニス脱を起こします。脱出後間もない場合には元に戻せることもありますが、ペニスが傷ついていたり、組織が壊死を起こしていたりするとそのまま戻すことはできません。そのような場合には麻酔下でペニスの摘出を行うこともあります。
CIMG0237.JPG摘出後

カメの嘴の過長

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やわらかい食事ばかりをとっていると嘴がうまく摩耗せず長くなってしまいます。こうなると食べることができずに弱ってしまいますので、伸びた嘴を削ります。予防としては、野菜などをあまり細かくちぎって与えずにある程度の大きさで与え、噛み千切る動作を常に行うようにしましょう。
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カメの中耳炎

CIMG7812.JPGCIMG7810.JPG
CIMG0311.JPG摘出した膿 特徴的な形をしています

水質の悪化や免疫力低下などにより比較的よくおこります。腫れているところに膿がたまっているのですが、犬や猫であれば抗生物質の投与によって治癒することも可能ですが、爬虫類は膿瘍への抗生物質の効果が弱く、投薬での治療は困難です。そのため、基本的には手術で膿を取り出します。

カメの膀胱結石

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膀胱・骨盤腔内の結石  摘出した結石      摘出後
リクガメでは飼育環境の不備や膀胱炎などが原因となって膀胱結石を形成することが多く認められます。膀胱内に結石があっても目に見える症状が現れないことも多く、本例のように骨盤腔内にまで排出されるとそこで詰まってしまい、便秘や排尿障害などを引き起こし、激しいいきみや食欲不振などの症状が認められます。この場合には全身麻酔下での手術が必要になります。本例は腹甲を開けて膀胱内の結石を摘出し、骨盤腔内の結石は総排泄腔から摘出を行いました。
膀胱結石は予防が大切です。日頃からの水分摂取を心がけましょう。

カメの卵塞(卵づまり:難産)

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成熟した雌は産卵を行いますが、適切な栄養管理や産卵に適した環境がないと正常な産卵ができず、異常卵・過大卵などにより卵塞(卵づまり:難産)となってしまいます。治療は薬により卵の排出を促進したり、それでも出ない場合には手術で摘出を行うこともあります。

カメの甲羅の損傷

CIMG0054.JPG第1病日 (1).JPG第1病日 (4).JPGCIMG0022.JPG
カメにはベランダからの転落や逃走中の交通事故、犬による咬傷などによる甲羅の損傷が比較的認められます。
損傷部位・程度によっては命に関わることもありますが、うまく甲羅の感染等を防いで治癒に導きます。
損傷の程度によって治癒までには数か月から、場合によっては年単位の経過観察が必要な場合もあります。

トカゲの熱傷

CIMG9118.JPG約2か月後CIMG0086.JPG
トカゲなどの爬虫類は飼育下で保温器具を使用することが多いですが、その器具に触れてしまうことでの熱傷が比較的起こります。本例はフトアゴヒゲトカゲの頸部腹側に認められた熱傷です。治療は犬・猫同様の創傷治療を行います。本例は受傷直後は痛みによる食欲不振に陥っていましたが、疼痛管理・創傷治療を行い食欲も回復し、約2か月後の脱皮とともに傷もきれいになりました。

メキシコサラマンダーの異物誤食

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メキシコサラマンダーは食欲旺盛で、その際に口に入るものであれば一緒に何でも飲み込んでしまいます。よく認められるのは底砂利です。小さいものは自然に排出されたり、胃から後ろに流れないような大きなものでもうまく吐き出したりして、大事に至らないケースもありますが、あまりにも大きなものを飲み込んでしまった場合や1週間以上自然排出が認められない場合には開腹手術が必要となります。

カメレオンの卵塞(卵詰まり:難産)

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カメレオンは適切な産卵床がなかったり、低カルシウムの食事環境などが原因となり卵塞を引き起こします。本例は卵管基部に複数の卵が癒着した異形卵となり、骨盤腔内に入り込み閉塞を起こした症例です。
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開腹手術を行い卵巣・卵管を摘出し、術後2日目より自力採食を始めました。

ヘビの卵塞(卵詰まり:難産)

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ヘビも様々な原因で卵塞を起こします。しごいて摘出を行うことができる時もあれば、手術が必要になることもあります。
本例は、薬の投薬によりうまく排出することができました。

ヒョウモントカゲモドキのヘミペニス脱

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トカゲのヘミペニスは様々な原因により元の位置に戻すことができなくなりヘミペニス脱となることがあります。脱出後時間が早ければ整復できますが、時間がたってしまって感染や浮腫などを引き起こしていると整復が難しくなります。その場合には脱出したヘミペニスの摘出を行うこともあります。

モルモットの皮膚腫瘤

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この子は内またに4×5cm程の腫瘤ができたため、手術で摘出を行いました。
CIMG6849.JPGCIMG6848.JPG(繊維肉腫)

ハムスターの腹腔内腫瘤

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ハムスターは腫瘍が多くできる動物です。この子もお腹が張ってきたということで調べてみると、中に大きな腫瘤が確認されたため、手術で摘出しました。
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ウサギの不正咬合

うさぎの歯は常生歯といって常に伸び続けるため、食事は牧草など繊維質の豊富な食料を中心にして、常に歯を摩耗させる必要がありますが、ペレットやおやつなど歯を摩耗するには不十分なものばかり食べていると切歯や臼歯が伸びてしまい、舌や頬粘膜に傷をつけ潰瘍などにより痛みが出て食欲がなくなってしまいます。

CIMG7035.JPG写真中央の臼歯がとがって伸びています

CIMG7316.JPG舌の粘膜が傷ついています
このような場合には、とがってしまった歯を削って元の状態に戻します。その後、食事環境の改善を図り再発を少しでも抑えていきます。

ウサギの歯科関連膿瘍

ウサギでは不正咬合などが原因での皮下膿瘍の発生が多く認められます。下顎部に発生することの方が多いですが、上顎にも発生します。
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本例は下顎での発生に見えますが、導管が右上顎付近につながっており上顎からの発生が疑われました。
CIMG0967.JPG摘出した膿瘍
CIMG0968.JPG内容物は白い膿です
再発が多い疾患ですので今後も注意が必要です。